待ち合わせはグッゲンハイム美術館で。ちょっと小洒落た本格サスペンス『ザ・バンク』


タイトルは『ザ銀行』だけど本格サスペンス

緊張感ただよう見せ方、クライブオーウェンを筆頭にみんな渋めな俳優がそろった感じ。みんな悪役やったたとしても違和感なくできそう。警察側(インターポール)と銀行の悪巧み??という構造は、はじめの方からわかるのだけどそこからどう追っていくのかが見どころ。

 

待ち合わせ場所は『美術館』

なんでだろう。映画に美術館が出てくるだけで、なんとなく文学的というか文芸的な雰囲気が出てくるのは。これからサスペンスとか警察ものを撮るときの一つパターンとして犯人が美術館にいるっていうのはそれだけでポイントが高い。自然と頭脳的な犯人像ができて、手強い駆け引きになりそう。サスペンス、追いかける犯人が手強いほど、面白いというもの。

 

現代アート』を鑑賞しながら

現代アート」の前で待ち合わせ。そこで殺しの依頼を受ける。できれば歴史を感じる「絵画」を見たい…と、けっこう意外な展開が。生々しい戦闘というかヒーローを描いているわけではないといった感じで、やっぱりここでやるのか…。

 

原題は『The international』

舞台は国際色豊かにアメリカ、イギリス、金持ちの住みそうなオフィスに家、イスタンブール、本編だけでなく景色などでも楽しませてくれている。なんで邦題を「ザ・バンク」にしたんだろう。たしかに銀行がストーリの主要な部分を占めているけれども国際的ということばのなかには「多国籍企業」というのを暗示していて、巨大な企業が国を跨いで大きな力を持っていくことに対しての危機感から着想しているのかなあとも思った。

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007候補だったオーウェン、絵になる

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