レボリューション・ティガ(インドネシア)

 

インドネシア映画(ネタバレなし)

 

インド(ネシア?)映画と聞くと、いまいちどんな映画なのかわからないが、世界の映画(主にハリウッド映画)と比べて製作費や撮影の規模などは劣るだろうとおもいながらあまり期待しないで見ました。

 

感想としては、お見事!

最後の数十分は色々な、ちょっと???え?な感じもありましたが全体的にクオリティが高くて、もし続編も出たら見たい。

アクションシーンが濃厚で見ごたえあるんだけれども、ストーリーも濃くて、どっちかに偏りが出るわけでなくてバランスがいい。ストーリーの内容的にはテロとの闘いがあって、重いトーン、シリアスさがあるんだけど戦闘シーンのスピード感でそこまで重い感じにはならない。3人の主人公がそれぞれの視点を通して闘って、それぞれのパートで”正しさ”を持っているんだけども、衝突してしまう。「平和のために闘う」あるいは「平和のために闘わない」どっちも正しく聞こえるし、正しさって一つではないとおもう。そんな3人の方向性って「平和」っていう同じところを向いているんだけども、ぶつかり合う。でも最後にその方向性を一致させるような、そんな脚本に出来ています(上手い)。平和や正しさの曖昧さとか矛盾のようなものが掘り下げられている。素直にシナリオが良くできているとおもいます。

あとは実弾を使わないという設定も、アクションシーンに特化するための設定としていいとおもうんだけども、相手も実弾使わないっていう…まあそういう時代背景なんです(笑)

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彼らに銃弾は効きません