ぼくは怖くない

ぼくはこわくないというイタリア映画だったはず。

 

ザ・シネマで放送されていて、夏にみた。

イタリアの田舎。貧しい農村のような風景。村の人はみんな顔見知りというような田舎で、美しい景色が作品全体に広がっている。

夏だとおもう。

少年と大人。

大人たちは何かを話しあっている。

少年は、子ども同士の子どもっぽい見栄の張り合いをしている。そんな牧歌的な雰囲気で、それだけの映画かとおもったら、……。

 

地下で裸の金髪の少年と、「ぼく」が出会う。

 

その裸の少年はなぜそこに現れたのか。宇宙人的なモチーフとして登場しているのか。

金髪に、金の麦畑(?)で二人で笑い転げるシーンが印象的で。

それとは対照的に大人たちは何かをしている。いったい何があるのか。

ハリウッド映画だと、だいたい最後に悪党みたいなのが出てきたり、恋人が危機に陥っているところを助けたり、世界の平和を守ったりするという基本的な設定があるとおもうんだけど、イタリアの田舎が出てくる映画をあまり見たことがないから、本当に新鮮だった。

面白い。もう売ってるかどうかもあやしいくらい人気ではなさそうだけども(心配になって調べたら人気ありそうだった!)

 

子どもと父親。その関係は、父の方が強い場合が多い。でも本当は子どもの方が強いのかもしれない。大人たちは、仕事やビジネスのために何かを犠牲にしていて、好奇心に素直な子どもには到底敵わない。そんなことを教えてくれたような。

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子どもの好奇心は、ときに勇気